カテゴリ:不動産を売る / 投稿日付:2024/04/12 09:00
住み替え、買い替え、相続など、不動産を売却する動機は、
個々の状況や背景に応じて多岐にわたります。
不動産を売るという考えに至った具体的な理由は、どのようなものがあるのでしょうか。
■不動産は一生に一度の買い物か?
▶しばしば「不動産は一生の買い物」と言われています。
確かに高額な買い物であるため、多くの人が買い替えるという
アイデアには踏み切りにくいかもしれません。
国土交通省の「2020年土地保有動態調査(2019年の取引分)」によれば、
不動産を売却する際の件数と面積において、
個人が法人を上回っていることが報告されています。
これにはいくつかの理由がありますが、
その中には買い替えを検討している人々も含まれているようです。
土地売主主体の状況(面積割合)
個人…64%
法人…34%
国・団体…2%
■不動産売却はネガティブな理由だけではない
▶不動産の売却理由にはどういったものがあるのでしょうか。
主な理由としては、
☑住み替えのため
☑生活費に充てるため
☑買主が強く希望したため
☑買い入れ金返済のため
☑相続税を申告・納税する
☑相続税支払いのため
これに加えて、不動産投資家は、保有物件を整理して節税のために売却することもあります。
国土交通省の「2020年土地保有動態調査(2019年の取引分)」によると、
全国での個人による売却理由は、「買主又は仲介人から希望されたため売却」が最も多く、
次いで「生活費に充てるため」が多くの割合を占めています。
他にも様々な理由が挙げられます。
近頃の経済の変動から、多くの人が不動産を売却し、
厳しくなった住宅ローンの返済や生活費の補填に充てているようです。
手に入れた住まいを手放すことは惜しいと感じるかもしれませんが、
メリットが豊富なうちに売却することも賢明な手段の一つです。
■理由や目的によって変わる売却方法・注意点
▶売却理由や状況により、異なる売却プランや注意点があります。
売りたいタイミングや価格重視なのか、売却に期限があるのかなど
妥協できない条件を明確に設定することは、売却が成功するための近道と言えるでしょう。
■住み替えのために家を売る
永住を意図して購入した住宅やマンションでも、
ライフスタイルや家族構成の変化に伴い、新しい住まいに移りたいと考えることがあります。
現在の住まいを売却し、その代金を頭金にして新しい住まいを購入することで、
より快適な生活を手に入れる人々が増えているようです。
【住まいの主な買い替え理由】
・子供の誕生や成長に伴い、より広い住まいに引っ越したい
・以前の住居に不満がある
・アパートやマンションから戸建てに住み替えたい
・より良い生活環境で過ごしたい
・通勤や通学が便利な場所に移りたい
・老後の生活に備えて住まいを見直したい
ただし、買い替えの場合は、売却と新居の購入を同時進行で進める必要があります。
緻密な手続きが必要であり、売却と購入のタイミングのずれから
予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。
これを回避するためにも、事前に不動産売却の手順を理解し、
必要な情報や知識を身につけておくことが重要です。
- ■相続した不動産を売る
不動産と言っても、一戸建てか、マンションか、それとも土地かによって
事情は異なります。土地の場合は、用途によってかかる税率も変動します。
住宅として使用されている土地は、固定資産税を削減できますが、
活用されていない土地は、固定資産税だけでなく相続税の評価額も高くなります。
また、空き家となった実家を放置すると、
維持費だけでなく予期せぬトラブルの種となる可能性があります。
こうしたコストを節約するためには、売却が有効です。
相続税の支払い資金が必要な場合や、相続財産を平等に分割する手段として、
相続不動産の売却が行われることがあります。
なお、相続によって得た土地の場合は、
「不動産登記簿」(登記事項説明書)への相続登記が必要です。
土地の売却が可能なのはその土地の所有者であり、
「不動産登記簿」に記載された人物だけなので、あらかじめ確認しておくべきです。
- ■転勤が決まって家を売る
転勤や転職を契機に不動産の売却を検討する方は、
他の理由と比較して売却を急ぐことが一般的です。将来的な帰還の可能性を考慮し、リロケーション会社などに助言を仰ぎつつ、
賃貸にするか、あるいは売却するかを判断することが求められます。業務引継ぎや家族の転校手続きなど、様々な手続きと売却活動が同時進行するため、
効果的で手際よい売却のサポートを提供してくれる不動産会社に頼る必要があります。売却の期限を明確に伝え、新しい拠点への円滑な移動を
確保するための工夫が、売却の成功につながります。
- ■離婚が理由で家を売る
離婚に伴って家やマンションを売却する際、
結婚後に取得した不動産は通常、財産分与の対象となります。ローン残債分を上回る売却金額であれば、残りの資産を分け合うことで解決できますが、
残高を下回る場合は、預貯金などから補填する必要があり、さもないと売却が難しくなります。まず、売却によってローンが返済可能かどうかを判断するために、
不動産査定を行うことが良いでしょう。
また、夫婦でローンを組んでいた場合は、
離婚後の債務負担の調整が必要となるため、細心の注意が必要です。
「住宅ローンの返済が厳しくなってきた」や「生活資金のために家を売却したい」
といった状況が生じ、できるだけ迅速に現金化したい場合、
不動産買取と呼ばれる手法も考慮できます。
通常の不動産仲介では最短で3カ月かかり、買い手が見つからない場合には
半年以上かかることがありますが、不動産会社の買取では契約まで
約1週間で進行する利点があります。
ただし、買取価格は市場価格よりも低いことが一般的なため、注意が必要です。
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