カテゴリ:不動産を売る / 投稿日付:2023/06/16 09:00
安易に個人間で不動産を売買するとトラブルのもとになります。
個人間売買のメリット・デメリット、トラブル防止策をご紹介します。
■不動産の個人売買とは?
不動産の個人間売買とは、不動産業者に仲介を依頼することなく、
売主・買主個人同士で不動産売買を完結させることを言います。
一般的な不動産売買では、不動産業者が仲介に入って手続きをサポートしますが、
個人間売買では、現地確認、契約交渉、契約書の作成・締結から引渡しまで、
すべての手続きを個人が行います。
◆どんな人がするものなの?
┗不動産の個人間売買は一般的な手続きではありませんが、
事例がないわけではありません。たとえば、親子間や親しい知人同士での売買では、
細かい売買条件を交渉する必要がないために、仲介を依頼しないこともあります。
他にも、
・所有地を隣人に売却する
・貸している土地を借主に売却する
・借地権者に相手の家が建っている底地を売却する
など、取引の相手方が既に決まっている場合にも個人間売買によって
取引されることがあります。
また、山林や田舎の農地など、かなり低額な不動産の売買の場合には、
仲介手数料が少額になってしまうために、不動産業者も仲介を敬遠する傾向があります。
また最近では、自治体が運営する「空き家バンク」などの
インターネットサイトを利用して個人間売買を行う人も増えているようです。
■個人売買のメリット・デメリット
不動産取引は専門的な知識を必要とするために、仲介業者は宅建業者でなければなりません。
個人間で行う場合には、費用面でのメリットはありますが、
時間・労力がかかる点やトラブルが起きやすい点については注意が必要です。
メリット❶ 仲介手数料・消費税が不要
┗個人間売買の一番のメリットは仲介手数料・消費税が不要になることです。
仲介手数料は売買価格の3%プラス6万円が上限と定められており、
これに消費税がかかってきます。たとえば、3,000万円の不動産の取り引きならば、
105万6,000円(税込)の仲介手数料を支払うことになりますが、
個人間売買ではこの分が節約できますので、大きなメリットです。
メリット❷ 調整がしやすい
┗個人間売買の場合は、知り合いや親族など顔見知りが相手の取り引きが多いために、
スケジュールや諸条件の調整がしやすいというメリットがあります。
不動産取引に時間がかかる理由の1つに、現地確認や内見、契約や引渡しの
スケジュール調整、契約交渉のやり取りに時間がかかることが挙げられますが、
個人間売買の場合には直接連絡を取り合うために、スムーズに手続きが進みやすいのです。
デメリット❶ トラブルになりやすい
┗個人間売買の場合には、不動産取引に慣れていない者同士の取り引きになることが多いために、
契約後のトラブルが生じやすいことがあります。
とくに、建物の不具合や土地の面積に関する契約不適合責任や売買価格が相場と
合わないことから生じるトラブルについては、解決が長引くことも多く、
最悪の場合には契約解除に発展する可能性もあります。
仲介業者がいれば、双方の言い分を考慮して調整するところですが、
当事者同士だとなかなか解決に進まないことも多いのです。
デメリット❷ 住宅ローンが組みにくい
┗個人間売買では、住宅ローンを組む時に支障をきたす可能性があります。
金融機関が取り扱う住宅ローンを組む時の必要書類として、
宅建業者が作成した売買契約書・重要事項説明書が求められるのが一般的ですので、
個人間の売買では住宅ローンの申請ができないことがあります。
デメリット❸ 手間や時間がかかる
┗個人間売買の場合には、スケジュール調整や契約条件の交渉、必要書類の手配、
登記手続きの手配などをすべて売主・買主が行わなければならないために、
手間と時間がかかることは否めません。
これらの手続きの負担は、買主よりも売主にかかってくることが多く、
不動産取引に慣れていなければ、契約書の作成だけでも一苦労です。
■メリット・デメリットまとめ
不可能なことではありません。しかし、仲介手数料を節約できること以外には、
あまりメリットがあるとは言えず、手間や時間がかかる、
無用なトラブルを招きやすい、住宅ローンを組みづらいなど、
デメリットの方が多い印象です。
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